中古マンション内覧チェックリスト完全版！準備・注意点・ポイントを解説

中古マンションの購入を検討している皆さん、いよいよ内覧ですね！

内覧は、物件の良し悪しを判断する重要な機会。そこで今回は、失敗しないための内覧チェックリスト完全版をご紹介いたします。準備から注意点、ポイントまで徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 中古マンション 内覧前の準備

内覧をスムーズに進め、有意義な時間にするために、事前の準備が大切です。

(1) 図面などを取り寄せておく

事前に間取り図や周辺地図などの資料を取り寄せておきましょう。物件の広さや部屋の配置、周辺環境などを事前に把握することで、内覧時に確認すべきポイントを絞り込むことができます。

(2) 空室の確認

内覧する物件が空室かどうかを確認しておきましょう。空室であれば、家具の配置や生活動線をイメージしやすくなります。居住中の場合は、生活感がある状態での確認となりますので、その点も考慮しておきましょう。

(3) 聞きたいことをまとめる

内覧時に不動産会社の担当者に聞きたいことを事前にリストアップしておきましょう。例えば、

• 管理費や修繕積立金の金額
• ペット飼育の可否
• リフォーム履歴
• 周辺の騒音や日当たり

など、疑問に思うことは遠慮なく質問しましょう。

(4) 置きたい家具の大きさを測っておく

購入を検討している家具がある場合は、事前にサイズを測っておきましょう。内覧時に、実際に家具を置くスペースがあるか、ドアや通路を通れるかなどを確認することができます。

(5) 内覧時の持ち物を用意

内覧には、以下のものを持参すると便利です。

持ち物	用途
メジャー	部屋の寸法や家具を置くスペースを測る
カメラ	写真や動画で記録を残す
スマートフォン	照明の明るさやコンセントの位置を確認
メモ帳と筆記用具	チェックポイントや質問事項をメモ
スリッパ	室内を清潔に保つ

これらの持ち物を準備しておけば、内覧をスムーズに進めることができます。

2. 外観・建物のチェックリスト：マンションの顔をチェック！

いよいよ内覧当日！まずは、マンションの顔とも言える外観と建物をチェックしましょう。建物の第一印象は、そこに住むあなたのイメージにも繋がります。古さを感じさせないか、清潔感はあるか、周囲の景観に調和しているかなど、総合的に見てみましょう。

築年数によっては、経年劣化は避けられません。しかし、適切なメンテナンスが行われているマンションであれば、安心して長く住むことができます。外壁のひび割れや塗装の剥がれは、建物の耐久性に影響する可能性があります。また、共用部分の清掃状況は、管理体制の良し悪しを判断する材料になります。

外観・建物

項目	チェックポイント
外壁	ひび割れ、塗装の剥がれ、汚れ、変色、タイルのひび割れ・剥がれ・浮き、目地の劣化
屋根	破損、劣化、雨漏りの跡、防水処理の状態
エントランス	清潔感、広さ、明るさ、防犯対策（オートロック、防犯カメラ）、オートロックの動作
共用部分	廊下、階段、エレベーターの清掃状況、照明の明るさ、手すりや床の劣化具合
バルコニー	ひび割れ、手すりのぐらつき、防水加工、広さ、日当たり

• 外壁: ひび割れ、塗装の剥がれ、汚れ、変色などがないか。タイルの場合は、ひび割れ、剥がれ、浮きがないか、目地が劣化していないかなども確認しましょう。
• 屋根: 破損、劣化、雨漏りの跡などがないか。屋上がある場合は、防水処理の状態も確認しておきましょう。
• エントランス: 清潔感、広さ、明るさ、防犯対策（オートロック、防犯カメラなど）をチェック。オートロックの動作確認も忘れずに行いましょう。
• 共用部分: 廊下、階段、エレベーターなどの清掃状況、照明の明るさを確認。手すりや床の劣化具合もチェックしましょう。
• バルコニー: ひび割れ、手すりのぐらつき、防水加工などを確認。広さや日当たりもチェックし、洗濯物を干すスペースとして十分かどうか確認しましょう。

3. 室内チェックリスト：快適な暮らしをイメージ！

室内は、実際に生活する空間です。細かくチェックして、快適に過ごせるか、自分のライフスタイルに合っているかを確認しましょう。

日当たりや風通しは、住まいの快適性に大きく影響します。間取りは、家具の配置や生活動線をイメージしながら確認しましょう。床や壁、天井の状態は、部屋の印象を左右するだけでなく、建物の構造にも関わる重要なポイントです。

室内

項目	チェックポイント
日当たり	朝、昼、夕方の明るさ、方角、窓の大きさ
風通し	窓を開けて空気の流れを確認、窓の種類、開閉方法、防音効果
間取り	部屋の広さ、収納スペースの広さ・使い勝手、家具の配置
床	傷、へこみ、傾き、材質、床鳴り
壁	ひび割れ、汚れ、クロスのはがれ、コンセントの位置と数
天井	雨漏りの跡、シミ、高さ、照明器具の種類と位置

• 日当たり: 朝、昼、夕方のそれぞれで、日当たりや明るさを確認。方角や窓の大きさも考慮しましょう。
• 風通し: 窓を開けて、空気の流れを確認。窓の種類や開閉方法もチェック。窓の開閉がスムーズか、防音効果は高いかなども確認しましょう。
• 間取り: 部屋の広さ、収納スペース、家具の配置などをイメージ。収納スペースの広さや使い勝手も確認しましょう。
• 床: 傷、へこみ、傾き、材質などを確認。床鳴りがないかどうかもチェックしましょう。
• 壁: ひび割れ、汚れ、クロスのはがれなどがないか。コンセントの位置や数も確認しましょう。
• 天井: 雨漏りの跡、シミ、高さなどを確認。照明器具の種類や位置もチェックしましょう。

4. 水回りのチェックリスト：トラブルを未然に防ぐ！

水回りは、特に念入りにチェックしましょう！キッチン、浴室、トイレ、洗面所は、日常生活で頻繁に使う場所であり、トラブルが起こりやすい場所でもあります。水漏れや排水不良などは、後々大きな問題に発展する可能性があります。

設備の老朽化や汚れ具合、水圧なども確認し、快適に使える状態かどうかを判断しましょう。

水回り

項目	チェックポイント
キッチン	シンクの排水、水栓の動作、収納スペース、ガスコンロの種類、シンクの素材、キッチンの広さ
浴室	カビ、水垢、排水口の詰まり、換気扇の動作、浴室乾燥機、追い焚き機能
トイレ	水の流れ、便器の汚れ、ウォシュレットの機能、トイレの広さ、収納スペース
洗面所	洗面台の排水、水栓の動作、鏡の曇り、収納スペースの広さ・使い勝手

• キッチン: シンクの排水、水栓の動作、収納スペース、ガスコンロの種類などを確認。シンクの素材やキッチンの広さも考慮しましょう。
• 浴室: カビ、水垢、排水口の詰まり、換気扇の動作などを確認。浴室乾燥機や追い焚き機能の有無も確認しましょう。
• トイレ: 水の流れ、便器の汚れ、ウォシュレットの機能などを確認。トイレの広さや収納スペースもチェックしましょう。
• 洗面所: 洗面台の排水、水栓の動作、鏡の曇りなどを確認。収納スペースの広さや使い勝手も確認しましょう。

5. 管理状態のチェックリスト：マンションの維持管理をチェック！

マンションの管理状態は、快適な生活に直結します。管理が行き届いているマンションは、建物の寿命も長くなり、資産価値も維持されます。清掃状況や管理体制、修繕履歴などを確認し、将来にわたって安心して住めるマンションかどうかを判断しましょう。

管理状態

項目	チェックポイント
清掃状況	共用部分の清掃状況、ゴミ置き場の整理整頓、清掃頻度、ゴミの分別ルール
管理人	常駐、巡回などの管理形態、管理人の対応、居住者とのコミュニケーション
修繕履歴	過去の修繕状況、今後の修繕計画、大規模修繕工事の実施状況、修繕積立金の残高
管理規約	ペット飼育、楽器演奏など、生活に関するルール

• 清掃状況: 共用部分の清掃状況、ゴミ置き場の整理整頓をチェック。清掃が定期的に行われているか、ゴミの分別ルールが守られているかなども確認しましょう。
• 管理人: 常駐、巡回など、管理形態を確認。管理人の対応や居住者とのコミュニケーションも参考にしましょう。
• 修繕履歴: 過去の修繕状況、今後の修繕計画を確認。大規模修繕工事の実施状況や修繕積立金の残高も確認しましょう。
• 管理規約: ペット飼育、楽器演奏など、生活に関するルールを確認。管理規約の内容は、生活に大きく影響する可能性があります。

6. 周辺環境のチェックリスト：暮らしやすさをチェック！

周辺環境もマンション選びの重要なポイントです。駅からの距離や周辺施設、騒音、治安などを確認し、自分のライフスタイルに合った環境かどうかを判断しましょう。

生活の利便性が高いだけでなく、安全で快適な環境であることも重要です。

周辺環境

項目	チェックポイント
駅からの距離	徒歩での時間、駅までの道のり、周辺環境
周辺施設	スーパー、コンビニ、病院、学校、公園など
騒音	道路、鉄道、近隣からの騒音（昼夜）
治安	昼間と夜間の雰囲気、街灯の有無、犯罪発生率

• 駅からの距離: 徒歩で何分かかるか、実際に歩いてみる。駅までの道のりや周辺の環境も確認しましょう。
• 周辺施設: スーパー、コンビニ、病院、学校、公園などの有無を確認。自分のライフスタイルに必要な施設が揃っているか確認しましょう。
• 騒音: 道路、鉄道、近隣からの騒音を確認。昼間だけでなく、夜間も確認しておきましょう。
• 治安: 昼間と夜間の雰囲気、街灯の有無を確認。犯罪発生率などのデータも参考にしましょう。

7. 駐車場・駐輪場のチェックリスト：車や自転車の利用環境をチェック！

車や自転車を利用する場合は、駐車場・駐輪場のチェックも忘れずに行いましょう。

駐車場の空き状況や料金、セキュリティ体制などを確認しておきましょう。駐輪場も同様に、空き状況や料金、自転車の種類、屋根の有無などを確認しましょう。

駐車場・駐輪場

項目	チェックポイント
駐車場	空き状況、料金、サイズ、セキュリティ、機械式の場合は操作方法とメンテナンス状況
駐輪場	空き状況、料金、種類、屋根の有無、盗難対策

• 駐車場: 空き状況、料金、サイズ、セキュリティなどを確認。機械式駐車場の場合は、操作方法やメンテナンス状況も確認しましょう。
• 駐輪場: 空き状況、料金、種類、屋根の有無などを確認。自転車の盗難対策がされているかどうかも確認しましょう。

上記のチェックリストを参考に、内覧をスムーズに進め、理想のマンションを見つけましょう！

8. 内覧時の注意点：スムーズな内覧＆好印象を与えるために！

内覧は、物件の状態を自分の目で確かめる絶好の機会です。しかし、ただチェックリストをこなすだけでなく、売主や不動産会社とのコミュニケーションも大切です。円滑なコミュニケーションは、その後の交渉をスムーズに進める上でも重要になります。そこで、気持ちの良い内覧にするために、そして、あなたが良い印象を与えられるように、以下の注意点を押さえましょう。

(1) マナーを守る：基本的なマナーで好印象！

内覧時は、売主や近隣住民への配慮を忘れずに、マナーを守って行動しましょう。

• 時間厳守：約束した時間に遅刻しないようにしましょう。もし遅刻してしまう場合は、早めに連絡を入れましょう。
• 挨拶：売主や不動産会社の担当者と会ったら、笑顔で挨拶を交わしましょう。
• 室内では靴を脱ぐ：土足厳禁の場合は、スリッパに履き替えましょう。スリッパを持参するとなお良いでしょう。
• 大きな声で話さない：近隣住民への迷惑にならないように、静かに会話しましょう。特に、早朝や夜間は気をつけましょう。
• 勝手に触らない：家具や家電、収納スペースの中など、許可なく触るのは避けましょう。
• ゴミは持ち帰る：ゴミは持ち帰り、室内を汚さないようにしましょう。

(2) 写真・動画撮影の許可を取る：トラブル防止のために！

内覧時に写真や動画を撮影する場合、事前に売主または不動産会社の担当者に許可を取りましょう。物件によっては、撮影が禁止されている場合もあります。許可を得ずに撮影した場合、トラブルに発展する可能性もありますので、注意が必要です。

(3) 売主が居住中の場合の注意点：プライバシーに配慮！

売主が居住中の場合は、生活感がある状態での内覧となります。プライバシーに配慮し、以下の点に注意しましょう。

• 収納スペースの中を覗き込まない：収納スペースの中身は、売主のプライベートなものです。勝手に覗き込むのはやめましょう。
• 個人 belongings に触らない：売主の私物に触れるのは失礼にあたります。
• 売主の生活スタイルに口出ししない：売主の生活スタイルやインテリアについて、否定的な意見を言うのは避けましょう。

(4) その場での価格交渉はしない：冷静な判断を！

内覧時に価格交渉をするのは避けましょう。売主の印象を悪くするだけでなく、冷静な判断を妨げる可能性があります。価格交渉は、内覧後、不動産会社を通して行いましょう。

(5) 不安なことは仲介会社の担当者に相談：疑問を解消！

内覧中に気になることや不安なことがあれば、遠慮なく仲介会社の担当者に相談しましょう。専門的な知識を持った担当者が、あなたの疑問を解決してくれるはずです。例えば、

• 設備の不具合
• 修繕履歴
• 管理規約
• 周辺環境
• ローンに関すること

など、どんな些細なことでも構いません。

(6) 購入を検討するマンションは何度か内覧に行く：より深く理解するために！

購入を真剣に検討しているマンションは、時間帯や天候を変えて何度か内覧に行きましょう。

• 時間帯：朝、昼、夕方、夜と、異なる時間帯に内覧することで、日当たりや周辺環境の変化を確認できます。
• 天候：晴れた日だけでなく、雨の日にも内覧することで、雨漏りや水はけの状態を確認できます。

異なる条件で内覧することで、物件の状態をより詳しく把握することができます。

(7) 内覧後の即決は避ける：冷静に検討！

内覧後、すぐに購入を決めるのは避けましょう。感動したり、焦ったりして、冷静な判断ができなくなる可能性があります。一度冷静になり、物件のメリット・デメリット、周辺環境、資金計画などをじっくり検討してから判断しましょう。家族や友人など、信頼できる人に相談するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、中古マンションの内覧チェックリストと注意点をご紹介しました。今回の記事を参考に、しっかりと準備をして内覧に臨みましょう。

内覧は、あなたの理想の住まいを見つけるための大切なステップです。積極的に質問し、疑問点を解消することで、後悔のないマンション選びができるはずです。